2012年01月29日

ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」

ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫) [文庫] / ジェフリー ディーヴァー (著); Jeffery Deaver (原著); 池田 真紀子 (翻訳); 文藝春秋 (刊)ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫) [ペーパーバック] / ジェフリー ディーヴァー (著); Jeffery Deaver (原著); 池田 真紀子 (翻訳); 文藝春秋 (刊)


ウォッチメイカー




ジェフリー・ディーバーのリンカーン・ライムシリーズ最新作。
今回は、ウォッチメイカーという殺人鬼と対決。
それからサックスがはじめて捜査責任者になった会計士自殺事件の捜査が絡んでくる展開。

今回初登場で、あとがきにはシリーズ化も??と書かれているキネシスクという言動から真実、嘘を見抜く取調官のキャスリン・ダンスの能力が凄すぎてちょっと強引。なんでもかんでも見抜いてしまうから、捜査が都合よくすすんでく。すなわち物語が都合よく進みすぎる感じがした。残された証拠の欠片から全体を把握していく緻密な展開が、損なわれているように感じた。



ネタバレあり


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2012年01月27日

真保裕一「ダイスをころがせ!」

ダイスをころがせ!〈上〉 (新潮文庫) [文庫] / 真保 裕一 (著); 新潮社 (刊)

ダイスをころがせ!〈下〉 (新潮文庫) [文庫] / 真保 裕一 (著); 新潮社 (刊)

真保 祐一の作品は久しぶり。
特にこれだ!って新作もなかったし、当選への布石という小説が面白そうだなと思っていたけど、読んだことない作家に挑戦する前に、過去に読んだことのある作家で、私に面白い作品(奪取、ホワイトアウト繋がれた明日誘拐の果実など)を多く提供してくれている作家である真保先生にも選挙系の作品があったなと思い出して読む。

選挙の話だけど、選挙戦開始!というよりも政治活動をして、総選挙を待つって部分が多い。
そんな政治活動にも金がかかるし、選挙はもっと金が掛かる。政党は助成金を税金から抜き取って戦ってる。自分の活動は、自分の財布からだせよ!って思うけど、そーすると違法な献金が増えてしまう危険もあるって事らしい。政治家も自分が悪いことをしてしまうって事を認識して、自分に自分で規制をかけてる。
そんな奴らが政治家でいいの??現在の総理大臣の福田氏も領収書の偽造!?ミスという言葉でごまかしてるけどあるわけで。

そんな腐敗しきった政治を批判するってことは、政治に無関心で参加せしなかった自分達を批判するって事。悪いのは自分達にも原因があるから政治家ばっかを批判してられないんだ。悪いのは国民なんだ。国民が良くなり、政治への関心を持つ事が政治をかえるんだ。
手にある選挙権と言う名の、ダイスをころがそう。転がせば、次に繋がる。
進まなきゃ何もかわらないし、挑戦しなきゃどーにもならない。

そんな前向きなメッセージの強い作品。
選挙に立候補する、秘書になるきっかけとなった土地開発問題。
高校時代の三角関係のような思い出。それらも絡んできて、面白かった。

だけど、ラストがなぁ・・・。はっきりと書かなくっても、思わせぶりな、曖昧な表現でもいいからエピローグを書いて欲しかった。


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2012年01月22日

映画「リーピング」

リーピング 特別版 [DVD] / ヒラリー・スワンク, デヴィッド・モリッシー, イドリス・エルバ, アナソフィア・ロブ, スティーヴン・レイ (出演); スティーブン・ホプキンス (監督)

出エジプト記をベースにした物語。
世界各地の奇跡的な現象を科学的に解き明かしている大学教授。
彼女は、元牧師でありスーダンへ赴き活動していたが、部族に娘と夫を殺されてしまう。
だから、奇跡を信じる心を持ちつつ、本当の奇跡があると信じる気持ちから、科学的解釈を試みている。
そんな彼女の元に、川が血のように染まっている。その原因を解き明かして欲しいと依頼がある。そして、12歳の少女がその原因ではないかと疑われている。



ミリオンダラーベイビー ヒラリー・スワンク【直筆サイン入写真】:21,900円
ヒラリー・スワンク/リーピング 特別版


ネタバレあり


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タグ:リーピング
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2012年01月20日

映画「ハンニバル・ライジング」

ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション [DVD] / ギャスパー・ウリエル, コン・リー, リス・エヴァンス, ケビン・マクキッド, ドミニク・ウェスト (出演); ピーター・ウェーバー (監督)


ハンニバル・ライジング
羊たちの沈黙
ハンニバル
ハンニバル・レクター博士の記憶の宮殿
映画『羊たちの沈黙《ハンニバル・レクター博士》』ジオラマ風フィギュア

紫夫人を演じたコン・リー。ちょっと小雪に似ている。
【直筆サイン】 コン・リー Gong Li:29,200円


ネタバレあり




小説を読んだけれど、映画も観た。
小説よりも、ハンニバルの葛藤があまりというか全然描かれてなくて、怪物青年として描かれている印象が強かった。

孤児となる前の、学問に励む少年、先生との交流はなかったし、レクターの叔父もすでに亡くなっている。それに、叔父が孤児院に迎えにやってくるのではなく、ハンニバルが孤児院を脱走して紫夫人の城を訪れる。

叔父と紫が迎えに来ることで、人の愛情のきっかけを知り、二人と生活する事で暖かい家族を知り、特に紫から和の心、自然を愛する事、潔さ、博愛なんかを学ぶのにそーゆうシーンがない。

日本の武将は、敵将の首を切り置く。そんな絵を見せた後「優しい心を持ちなさい」って感じの台詞。いくらなんでも言葉足らずでしょ。

ハンニバルが怪物になる過程を丁寧に描いて小説。
映画は、上映時間の関係上、ミーシャを失ってから真っ直ぐ怪物へと成長していったハンニバルを描いていた。
怪物ハンニバル・レクターの怪物の部分をクローズアップして描くのは、映画として普通の事なんだろうけど、ラストシーンの、ミーシャを食べた集団の主犯であるグルータスの頬に齧りつき、生肉を噛み切る場面が、ゾンビ映画のようで「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の理性と知性を持ち合わせた冷静な冷酷な怪物という印象とは、程遠い印象。若いから自分をコントロールする術を知らないだけなのかな。

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2012年01月16日

五十嵐貴久「交渉人 遠野麻衣子・最後の事件」

交渉人 遠野麻衣子・最後の事件 [単行本] / 五十嵐 貴久 (著); 幻冬舎 (刊)

交渉人 遠野麻衣子・最後の事件

交渉人 / 五十嵐 貴久

前作は、交渉人 鶴田真由で映像化。永作博美でもテレビドラマ化されてたはず。


ネタバレあり




前作の交渉人は、よかったんだけど、この作品はダメだった。前作の名前で続編も売れるって儲けを狙って作られたって感じさえする。交渉人なのに、交渉がほとんどないから。

犯人は、交番を爆破する。地下鉄爆破テロを起こし逮捕収監されている教祖を解放しろと要求。その直後の電話が最初で最後の交渉。交番爆破直後の混乱もあり、交渉らしい交渉なんてできない。
それからのやり取りは、メール。交渉人は、言葉で交渉するものであると思うので、それがないし、犯人の一方的なメールに交渉の余地はない。警察は、警視庁HPに臨時の掲示板を設置し、そこに要求に対する回答を書き込むのみ。それが交渉として描かれている。

なんだそりゃ!って感じ。緊張感あるやりとりがない。都内に爆弾テロをしかけるという犯人の要求。いつ爆発があるかわからない緊張感というのもそれほど伝わってこない。
小説内の時間をもっと克明にして、ジェフリー・ディーバーのウォッチメイカーみたいに、節を時間で区切ればよかったんじゃないかなと思う。そうすれば、制限時間がはっきりするし多少は緊張感がでたと思う。

ここに描かれているのは、警視庁がすごくバカでかい組織で、万人単位で捜査できる凄さ。

爆発がテロであり、次の爆発も予定されている。都内に爆弾が仕掛けられているという情報が独り歩きし、都内が情報パニックに陥り、それぞれがわが家族、わが身を案じて我先にと帰宅しようとする首都機能壊滅寸前の東京。
こんなになるか??地下鉄サリン事件のとき、これほど大きな混乱が発生したとは思えない。次があると予告されなかったからかもしれないけど。そこは小説だからいいとしても、パニック描写が少し長い。

警察の犯人の意図の推測、犯人の意図。この同じような文章が何度も何度もでてくる。もうすこし整理してすっきりとできるんじゃないかな。無駄に長い。

真犯人がいる。と警察が気がついたとき、読み手もそうなの??と思わせてくれたらいいのに、冒頭で犯人は2人以上だとわかってしまう。犯人シヴァとハスタの会話が描かれているから。これがなければ、単独と思わせといて、真犯人が!!にすればいいのに。

別に、交渉人が主人公にする必要も無い。
交渉できないんだから、それにベテラン捜査官で特殊捜査課の島本が、犯人像のプロファイリングができてる。優秀な捜査官なら、この事件の真相に気がつき謎解きできたんじゃないかな。現場捜査官を主人公にして、もっとアクティブな激しい小説にしあげたらよかったんじゃないかな。
タイトルの最後の事件というのもわからないし。ラストシーンで辞表を提出した遠野の辞表は受理されないから。

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2012年01月13日

URAMI 怨み

URAMI 怨み [DVD] / ジェイソン・フレミング, ピーター・ストーメア, レスリー・ホープ (出演); ジョージ・A・ロメロ (脚本); ジョージ・A・ロメロ (監督)

URAMI 怨み



平凡でお人よしの会社員の男。
浪費家の妻は、上司と浮気中だし、財産使いまくりで家の工事は止まってる。
男は、怒りが爆発しそうだけどそれを抑えて暮らしてる。だけど、怒りが爆発して突発的な暴力を振るう自分が、急にイメージしてしまう症状がでてきた。


ネタバレあり続きを読む
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2012年01月10日

映画「トランスフォーマー」

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] / シャイア・ラブーフ, マイケル・ベイ, タイリース・ギブソン, ジョシュ・デュアメル, アンソニー・アンダーソン (出演)


トランスフォーマー
トランスフォーマーアンコール 01 コンボイ
トランスフォーマーアンコール 02 メガトロン
トランスフォーマーアンコール 03 サウンドウェーブ
トランスフォーマーアンコール 04 スタースクリーム




内容は、どーあれ、そこそこ楽しめる映画。
車、戦車、戦闘機、ラジカセ、自販機、ゲーム機もロボットに変身。そんなトランスフォームの映像はすごかった。街中で変身して、ロボット同士が戦う。
ロボット映画ってハリウッド映画の印象がないから、日本の人気ロボットアニメの映画化がこの手で可能なんだなって広げてくれた映画になりそう。


製作総指揮スピルバーグは、宇宙戦争でタコみたいな宇宙船が街中で暴れる映像化していたけど、今作では一歩進んでロボット対決。監督はマイケル・ベイ。
戦闘シーンをもう少し引きの映像で、全体を見せてくれたらよかった。ウルトラマンが怪獣と戦ってるような映像にしてくれたほうが、わかりやすい。
日本人だから、そんな感覚になれてしまってるだけで、スピード感と迫力を出すには、アップの映像にして、なんだかわかんないけど動いてるって方がいいのかな??

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2012年01月08日

映画「深紅」

深紅 [DVD] / 内山理名, 水川あさみ, 小日向文世, 緒形直人, 内田朝陽 (出演); 野沢尚 (原著); 野沢尚 (脚本); 月野木隆 (監督)

深紅
内山理名
水川あさみ
緒方直人
堀北真希




物語は、小学校6年の修学旅行中に両親、弟2人が殺される少女(内山理奈)。
その8年後大学生になった彼女は、加害者男性に同い年の娘(水川あさみ)がいる事を知る。彼女に会いたいと思う。そして、出会う。2人はどーなる??気になるラスト。



ネタバレあり

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タグ:深紅
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2012年01月06日

映画「イーオン・フラックス」

イーオン・フラックス スタンダード・エディション [DVD] / マートン・ソーカス, ジョニー・リー・ミラー, ソフィー・オコネドー, アメリア・ワーナー, フランシス・マクドーマンド (出演); カリン・クサマ (監督)

イーオン・フラックス

シャーリーズ・セロン 《サイン入り写真》:34,900円
シャーリーズ・セロン、ホットパンツが可愛い写真:1,100円
「イーオン・フラックス」シャーリーズ・セロンの写真:1,100円
「イーオン・フラックス」滑空のシャーリーズ・セロンの写真:1,100円
「イーオン・フラックス」シャーリーズ・セロンのアップ写真:1,100円
「イーオン・フラックス」シャーリーズ・セロン全身像の写真:1,100円
「イーオン・フラックス」シャーリーズ・セロンの後ろ姿の写真:1,100円
イーオンフラックス シャーリーズ・セロン 《サイン入り写真》:32,900円
イーオン・フラックス シャーリーズ・セロン 【直筆サイン写真】:34,800円
シャーリーズ・セロン(Charlize Theron) 《直筆サイン入りフォト》:36,800円
S-1273 シャーリーズ・セロン オートグラフ:34,500円



シャーリーズ・セロンは綺麗な顔と体で、しなやかな足技を披露していたけど、それ以外のアクションは、良くない。
殴り合いにしても、なんか弱々しい。顔が綺麗だから、激しさが見えてこない?女性のアクションヒーロー映画って成立しないのかな。
銃で撃ちあうシーンも、銃を拾うのにそんな動きじゃ撃たれちゃうよ。ヒーローは撃たれないものだとしても、もう少しカッコよく銃は拾って欲しい。


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2012年01月02日

横山秀夫「臨場」

臨場 (光文社文庫) [文庫] / 横山 秀夫 (著); 光文社 (刊)

臨場
横山秀夫


検視官の短編集。一番面白かったのは「鉢植えの女」。
ダイイングメッセージが、いい味だしてた。
全編を通して、死体から自殺か他殺かだけではなくて、自殺の理由まで導き出してしまう主人公の倉石の洞察力。勘には頼らず、見たものだけを信じて答えを導いていく。日本のリンカーン・ライムだ。
横山秀夫の作品は、読みやすいし、仕掛けがちゃんとしているので面白い。
タグ:臨場
posted by ウォーカー at 11:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする